華奢で愛らしい小さな顔と蝶のような耳の飾りげが可憐なパピヨン。
原種は、スペインのトイ・スパニエルと言われています。
今回は、そんなパピヨンについてご紹介します。
パピヨンの歴史
パピヨンは、15世紀以降、フランス貴族に寵愛された犬種であると言われています。
当時はお風呂に入る習慣がなかったことから、ノミ・ダニを犬に寄生させるために犬が飼われていたと言われています。
その頃の貴族の肖像画にパピヨンと思われる犬が多く描かれています。
また、フランス革命の際には、多くのパピヨンの命が奪われたという悲劇も生まれました。
パピヨンは、ブルボン王朝時代までは、耳が垂れており、リスのような巻き尾でした。
19世紀末ごろになって、スピッツやチワワと交配され現在の立ち耳になり、パピヨンと名付けられました。
パピヨンの特徴
パピヨンの体高は28cmで、体重は1.5~5kgです。
原産国はフランスの超小型犬です。
手足が細く、華奢ですが見た目より丈夫だと言われています。
耳と尾に豊かな飾り毛があり、上品で優美な印象の犬種です。
パピヨンの毛色
パピヨンの毛色は、ブラック&ホワイト、ホワイト&ブラウン、フォーン&ホワイト、レッド&ホワイト、セーブル、トライなどです。
足や体の部分はホワイトがよいとされています。
アンダーコートが少なく、絹のように美しくオーバーコートが豊かです。
パピヨンのケア
絹のように美しい被毛を保つためには、ブラッシングをこまめに行う必要があります。
また、顔が小さく顎も細いので、歯磨きも毎日行うようにします。
パピヨンの性質
パピヨンの性質は、活発で遊び好きな明るい性格です。
人間が好きで、穏やかな面も持ち合わせており、愛玩犬としては理想的な性質を持っています。
家族の気持ちを察する聡明さを持っていますが、やや神経質な部分も見られます。
小型犬としては、活発な犬種のため、1日30分以上は運動をさせてあげましょう。
パピヨンの健康
パピヨンの寿命
パピヨンの寿命は、およそ12~16年と言われています。
適正な食事と運動をさせ、定期的な健康診断を受けさせることで寿命を伸ばすことが可能です。
パピヨンの罹りやすい病気
パピヨンが罹りやすい病気は、膝蓋骨脱臼、華奢な手足のため骨折、進行性網膜萎縮症、てんかんなどがあります。
遺伝的な病気は少なく、丈夫な方だと言われています。
パピヨン 最後に
パピヨンについてご紹介しました。
優雅な耳の飾り毛が、まるで蝶のようなパピヨンは、JKCの登録犬数も14位という根強い人気を誇っています。
小さく可憐な顔もとても愛らしく、性格も明るく穏やかで愛玩犬としての理想的な資質を持ち合わせています。