最近、純血種の犬種同士を交配させたかわいいミックス犬が大人気ですね。
チワックスはチワワとミニチュアダックス、ポメックスはポメラニアンとミニチュアダックス、チワプーはチワワとトイプードル、マルシーズーはマルチーズとシーズーのミックス犬です。
他にも何種類かミックス犬が作出されているようですので、ご紹介します。
小型犬同士のミックス犬
小型犬同士のミックス犬は、交配や母犬にそれほど大きな負担はないようです。
しかし、遺伝的疾患の心配などが出てくることがあるようですので、どうしてもミックス犬がほしい場合は、専門のブリーダーに任せるようにされることをおすすめします。
ダップー
【ダップー】
ミニチュアダックスフンドと
トイプードルのミックス犬。
社交的でフレンドリーな性格をしていて
飼いやすい犬種だそうです。 pic.twitter.com/ZXb0ovxcRW— 世界のワンちゃん図鑑 (@inuken_dog) August 31, 2019
ミニチュアダックスとトイプードルのミックス犬のダップーです。
ミニチュアダックスの長めの胴とトイプードルの巻毛が可愛いですね。
うまくどちらの良さも出ているようで、性格も社交的でフレンドリーとのこと。
ポメックス
【ポメックス】
ポメラニアンと
ミニチュアダックスフンドのミックス。
ウルウルした瞳と大きい耳が特徴的です。 pic.twitter.com/p7GPcwoCIi— 世界のワンちゃん図鑑 (@inuken_dog) September 14, 2019
ミニチュアダックスとポメラニアンのミックス犬のポメックスです。
ポメラニアンの短いマズルとミニチュアダックスの垂れ耳がうまく出ており、とても可愛いですね。
目はどちらかと言うとポメラニアンでしょうか。
ポメチワ
【ポメチワ】
チワワとポメラニアンのミックス。
チワワの可愛らしい顔に
ポメラニアンの美しい毛並が掛け合わされ
ゴージャスな外見になることが多いそうです。 pic.twitter.com/AzqzJZsPuS— 世界のワンちゃん図鑑 (@inuken_dog) September 9, 2019
ポメラニアンとチワワのミックス犬のポメチワです。
とても小さくてお目々がくりくりしていて可愛いですね。
毛色がポメラニアンっぽい子とミニチュアダックスっぽい子とどちらが出てくるかで、かなり印象が変わるようです。
チワマル
【チワマル】
チワワとマルチーズのミックス。
遊び好きですが小型で骨格が弱いので
激しい運動や飛び降りは危険です。
抜け毛が少ない犬種としても有名なので
アレルギーをもっている方でも飼いやすい
犬種です。 pic.twitter.com/cKInD4MQKs— 世界のワンちゃん図鑑 (@inuken_dog) September 12, 2019
チワワとマルチーズのミックス犬でチワマルです。
チワワに近いお顔の子とマルチーズに近いお顔の子と個性の出方が違っているのも魅力の1つでしょうか。
どちらも超小型犬なので、小さくて可愛らしい子たちばかりです。
大型犬と小型犬のミックス犬
以上のような小型犬同士を交配させて出来たミックス犬は、遺伝的な疾患さえなければ、可愛いらしくて唯一無二のユニーク犬として人気が高いようですね。
みなさんは、ポメラニアンとシベリアンハスキーを交配させたポンスキーというミックス犬をご存知でしょうか?
ポメラニアンとシベリアンハスキーのミックス、ポンスキー✨ pic.twitter.com/YKOcEEzSlI
— 癒される動物bot (@cutest_animal1) July 20, 2019
小さなシベリアンハスキーという感じで、とても可愛いですね。
しかし、このようにうまく人間の好みの姿で生まれてくる子ばかりとは限りません。
また、母犬がシベリアンハスキーであれば、お産のときもそれほど難しくはないと思われますが、母犬がポメラニアンだった場合はどうでしょうか?
普通にお産できる可能性は低いでしょう。
おそらく、帝王切開することになるのではないでしょうか。
母犬に辛い思いをさせることは目に見えています。
他のミックス犬と同様、体が丈夫な子が生まれればよいのですが、遺伝的な疾患や体の弱い子が生まれる可能性はかなり高くなるようです。
ミックス犬は、たまたま生まれてしまった場合もあるかもしれませんが、それ以外の人為的な作出は出来るだけ控えるべきなのではないでしょうか。
ペットショップやブリーダーから購入する場合は、たまたま生まれたミックス犬ではないと思われます。
ポンスキーの悲劇
ポンスキーの購入を望む方は、おそらく「小さなシベリアンハスキー」を求めている方が多いのではないでしょうか。
小さなシベリアンハスキーは、私も想像するだけでもとても可愛いと思います。
しかし、必ず人間が望む特徴のミックス犬が生まれるとは限らないということを忘れてはいけません。
大きなポメラニアンも可愛いとは思いますが、もともと骨格的にも全く異なる犬種同士なので、大きく生まれたのに、ポメラニアンのような細い手脚を持って生まれてくることがないと言えるでしょうか。
ネット上で出てくる「ポンスキー」は、ほとんどが上の画像のような「小さなシベリアンハスキー」です。
もし、買い手が望まない形で生まれてきた子たちはどうなるのでしょうか。
ユニークな犬として購入する人もいるかもしれませんが、そんな人が現れなかった場合、そのポンスキーの運命はどうなるのでしょうか。
ブリーダーが責任を持って育てるのであれば何の問題ありません。
または、購入者が現れるまで、そのブリーダーが育ててくれるのであれば何の問題もないでしょう。
全てのブリーダーがそんなブリーダーばかりだとはどうしても思えません。
安易なミックス犬の作出で悲劇を生むことがないように
私の伯母はポメラニアンのショードッグを育てていました。
繁殖もしていましたが、ブリーダーではありません。
チャンピオン犬になった子が何頭もいたので交配させてほしいと言われることがよくありました。
その際、伯母はその母犬となる子に遺伝的な疾患がないことを確認してから交配していました。
伯母はブリーダーではありませんが、最も大切なことは遺伝的疾患を排除することだと言っていました。
排除というのは、勿論、遺伝的疾患を持っている子を処分するという意味ではありません。
遺伝的疾患を持って生まれた子は、その子はその子として大切に育て、出来るだけその遺伝的疾患を次の代に残さないことが大切だといっていました。
ミックス犬を購入して、家族同然に大切に育てている方がたくさんいらっしゃることも充分承知しています。
実際、可愛いですし、元気な子は純血種より長生きだとも言われています。
しかし、可愛いからと言って、安易に無理な作出を望むことは控えるべきだと思います。
犬を愛する方であれば、今一度考えていただきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。