日本でも人気の高まるつつあるコーイケルホンディエ。
原産国はオランダの小さめの中型犬です。
国内でのブリーダーもまだ少なく、ジャパンケネルクラブの登録数は、年間100頭前後づつ増えていてはいますが、日本では希少な犬種です。
コーイケルホンディエの歴史
コーイケルホンディエの起源は、16世紀頃。コーイケルホンディエの名前は、オランダ語で「カモ猟の犬」という意味です。
カモ猟やアヒル猟の猟犬として働いていました。
猟の方法は、ふさふさとしたしっぽをゆっくりと振ることでカモやアヒルをおびき寄せるというものでした。
コーイケルホンディエは、レンブラントの絵にも登場しています。
そんな優雅な猟犬として活躍したコーイケルホンディエは、見た目の可愛らしさとフレンドリーな性格で貴族を中心に愛されてきた犬種です。
しかし、他の犬種と同様に、第二次世界大戦後には激減し、オランダでも25頭まで減少したこともありました。
戦争終結後、貴族のハーデンブルグ夫人の尽力により、少しづつ数も増えてきました。
1942年には愛犬家たちの努力によって犬籍簿が作成され、育成が始まりました。
コーイケルホンディエが原産国のオランダでも犬種登録されたのは1970年になってからです。
日本に輸入されたのは1999年になってからのことでした。
コーイケルホンディエは、優雅なしっぽを振ってカモをおびき寄せるというやり方で、現在も猟犬として活躍しているとのことです。
コーイケルホンディエの特徴
コーイケルホンディエの理想的な体型は、体高は35cm~40cm、体重は9kg~11kgです。
体型はスクエア型(体調と足の長さがほぼ同じ)であり、目はブラウンのアーモンド型です。
マズルは細めで、バランスの取れた長さです。
耳は垂れ耳で飾り毛があり、細く美しい形の手足を持っています。
しっぽは垂れており、優雅な飾り毛が豊富です。
姿勢がよく頭を上げて歩く姿はとても上品で優美です。
コーイケルホンディエの毛色
コーイケルホンディエの毛色は、ホワイトを基調に赤めのオレンジの斑模様です。
目と頬には赤目のオレンジが入っています。
耳や尻尾の先に少し黒が混じることもあるようです。
毛質は、直毛又は少しウェーブがかかっています。
コーイケルホンディエは、ダブルコートですが、週に2~3回のブラッシングと定期的なシャンプーと爪切りのお手入れで、他に特に必要ありません。
コーイケルホンディエの人気
コーイケルホンディエはまだ日本では一般的には知られていませんが、愛好家が増えつつあり、その人気は、日本でも少しづつ高まっているようです。
【コーイケルホンディエ】
オランダ産の中型犬。
日本にはまだ100犬ほどしか
いないそうです。
性格は人懐っこくて飼い主に忠実な子が
多いそうです。 pic.twitter.com/zc49M9YYg3— 世界のワンちゃん図鑑 (@inuken_dog) February 17, 2019
中型犬とはいえ、小さめですね。
性格については、以下でご紹介しますが、とても飼いやすい犬種とのことです。
コーイケルホンディエの性質
コーイケルホンディエの性質は、明るく陽気。
神経質でもなく攻撃性も全くありません。
活発で頭がよく、気立てがよい飼いやすい犬種です。
フレンドリーですが、自立心はそれほど強くないので、飼い主に従順です。
小さな子供や他の犬とも仲良く出来るので、多頭飼いも可能です。
しかし、その性質のため、あまり番犬には向きません。
コーイケルホンディエの健康
コーイケルホンディエは、元々が猟犬であるため、日々の運動量が必要です。
ボール遊びやドッグランなどで、たくさん運動させてあげましょう。
散歩は1日2回、1回1時間以上必要です。
ドッグスポーツの訓練にも適しています。アジリティ競技などにも向いています。
人間が好きで、飼い主と共にいることを好む性質なので、室内飼いが理想的です。
しつけは、頭がいいのでやりやすく飲み込みも早いです。
活発で明るい性格のため、子犬の頃はわんぱくですが、しっかりとしつけをすれば、どこにでも一緒に連れていける家族の一員となってくれるでしょう。
コーイケルホンディエの寿命
コーイケルホンディエの平均寿命は12歳~14歳です。
中型犬の平均ですね。
コーイケルホンディエは、元猟犬であるため、適正な運動量と食事に気をつければ、平均以上に長生きしてくれるでしょう。
どの犬種も同じですが、どこか具合が悪いところがなくても、遺伝的な病気に罹りやすく、1年に1回は必ず健康診断を受けさせると安心ですね。
コーイケルホンディエ罹りやすい病気
コーイケルホンディエは、オランダ国内でも数が希少であるため、近親交配による遺伝的な病気に気を配る必要があります。
コーイケルホンディエの罹りやすい遺伝的疾患は、遺伝性壊死脊髄障害やセロイドリポフスチン脳症、フォン・ヴィレブランド病などです。
特に、フォン・ヴィレブランド病は、ケガをしたら血が止まらなくなるなど、重症化することが多い疾患です。
親犬からの遺伝的な疾患であるため、購入の際は確認されることをおすすめします。
また、垂れ耳の犬に多い、外耳炎になりやすい犬種です。
定期的な耳掃除やお手入れは必須です。
その他、コーイケルホンディエは、アレルギー性皮膚炎に罹りやすい体質であるとも言われています。
どちらにしても、普段と違う何か異変を感じたら、かかりつけの獣医師に相談されるとよいと思います。
コーイケルホンディエの購入はブリーダーから
今回は「わんこ図鑑ーコーイケルホンディエ」をご紹介しました。
日本ではまだあまり知られていない犬種です。
しかし、穏やかで賢くフレンドリーな性格で、子供や他の犬とも仲良くできることや飼い主に従順な性格でもあるので、室内犬としてお家に迎えるのに適した犬種のようですね。
コーイケルホンディエは、日本にもブリーダーがいますが、それほど多くなく、年に100頭ほどしか生まれていません。
購入される際は、優良ブリーダーをおすすめします。
以下に、ねこちゃんと仲良く遊ぶコーイケルホンディエの動画を載せておきます。とても可愛いです。
コーイケルホンディエブリーダー
コーイケルホンディエのブリーダーの公式サイトをご参考に載せておきます。
よろしければ、ご覧になってみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。