わんこ図鑑ーオーストラリアン・シェパード

オーストラリアン・シェパードという犬種をご存知でしょうか?
オーストラリアンと名前についていますが、原産国はアメリカ・カリフォルニアです。
愛称はオゥシーです。

日本ではあまり見かけない犬種ですが、とても利口で多才です。
牧羊犬にとどまらず、救助犬や介助犬、アジリティー競技にもその才能を発揮しています。

オーストラリアン・シェパードの歴史

オーストラリアン・シェパード

オーストラリアン・シェパードについても、歴史についてははっきりとしたことがわかっていないのが実情です。

1800年代にバスク地方から移住したオーストラリア人の牧羊家が持ち込んだ牧羊犬が祖先であると言われています。

そして、その牧羊家たちがアメリカに移住し、そのときの牧羊犬が、ボーダ・ーコリー、ラフ・コリー、スムース・コリー、グレート・ピレニーズなどです。
その何種かが交雑して生まれたのがオーストラリアン・シェパードであると言われています。

犬種名は、オーストラリから来た牧羊犬であったことからこの名前がついていますが、実際に犬種として確立したのがアメリカであることから原産国はアメリカとされています。

オーストラリアン・シェパードの特徴

オーストラリアン・シェパードの横顔

オーストラリアン・シェパードは、体型はコリーと似た体型をしています。
耳が垂れている部分がコリーとは異なります。
足は長く、マズルは短めで、尾はもともと短く生まれる個体もいますが、ブリーダーが断尾しています。

オスは体高51~58cm、体重16~32kg
で、メスは体高46cm~53cm、体重16~32kgの中型犬です。
目の色はブラック、ブルー、オッドアイ(黒とブルー)です。

オーストラリアン・シェパードの毛色

毛色は、ブラックトライブルーマールレッドマールレッドトライの4種類です。
毛色の出方が多種多様で、同じカラーが2頭といないと言われています。
ロングコートでダブルコートです。
換毛期には抜け毛が多くなりますので、毎日のブラッシングは欠かせません。

オーストラリアン・シェパードの人気

オーストラリアン・シェパード

日本ではあまり見かけない犬種ですが、牧羊犬としてだけではなく、ショードッグとしても人のある犬種です。
また、聴導犬、介助犬、救助犬、麻薬探知犬としての才能もあり、根強い人気を誇っています。
登録数も毎年増えつづけ、国内にブリーダーも存在します。

オーストラリアン・シェパードの性質

陽気で明るい性格で、飼い主に忠実優しく温厚です。
活動的で他の犬や子供と遊ぶのも大好きです。
しつけの飲み込みが早く、判断力に富み、体力的にもスタミナがあり、運動量も豊富でタフです。
人間の家族と暮らし、仕事をする犬としての資質の殆どを持っています。

オーストラリアン・シェパードの健康

子犬と遊ぶオーストラリアン・シェパード

牧羊家として、介助犬、救助犬、スポーツドッグとして、多才な活躍をみせるオーストラリアン・シェパードですが、目と股関節の遺伝的な疾患を持っていることが多いとされています。

オーストラリアン・シェパードの寿命

オーストラリアン・シェパードの寿命は、12歳~15歳であると言われています。
中型犬としては平均的な寿命です。
運動量や食事などに気を配り、健康診断を定期的に受けさせることで、さらに寿命は伸びると思われます。
運動量の多い犬種ですので、ストレスがたまらないように運動させることも大切です。

オーストラリアン・シェパードの罹りやすい病気

オーストラリアン・シェパードの罹りやすい病気は、目と股関節の病気です。

  • 目の病気…白内障・先天性の網膜剥離眼房内出血など
  • 股関節の病気…股関節形成不全症
  • その他気をつけたい病気…尿路結石てんかんなど

毛色が真っ白で生まれると盲目であることがありますので注意して下さい。
白内障は加齢によるものも多いため、進行を遅らせる目薬をさすなどして対応します。
てんかんは、脳腫瘍や脳炎などの脳の異常により起こります。

股関節形成不全症は、股関節と骨盤がうまくはまっていない状態のことです。
歩き方がおかしいことなどで気づくことの多い病気です。

いずれにしても、何か異常を感じたら、必ず獣医師に相談するようにして下さい。

オーストラリアン・シェパード 最後に

オーストラリアン・シェパードをご近所でお家に迎えられた方がいらっしゃいます。
体型はシェルティを少し大きくしたような感じで、垂れ耳で目は黒に近いブラウンでとても可愛いです。
すごく頭が良くて、飼い主さんの指示をきちんと守れるいい子です。

道で会うと喜んで走ってきてくれます。
性格も陽気で優しいですよ。

我が家の愛犬がシェルティだったので、少し体型的に似ているので、とても親近感がわきます。
シェルティやコリー好きな方なら、オーストラリアン・シェパードファンになられることと思います。
さらに、オーストラリアン・シェパードは、家庭犬としてもとても適した犬種だと思います。

多頭飼育にも向きていますし、子供好きなことも良いところだと思います。

以上『わんこ図鑑ーオーストラリアン・シェパード』でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。