ヨークシャー・テリアは、正式な犬名をブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャーテリアといい、原産国がイギリスの超小型犬です。
愛称はヨーキー。
体高は15cm~18cmで、体重は2~3kgです。
世界一小さいワーキングドッグとしてギネスに認定されているのも、ヨークシャー・テリアのセラピードッグです。
Contents
ヨークシャー・テリアの歴史
ヨークシャー・テリアは、19世紀中頃、家屋内のねずみ駆除のための間接狩猟犬として、イギリスで作出された犬種です。
こんなに小さなヨークシャー・テリアですが、ワーキングドッグであることは意外ですね。
ヨークシャー・テリアは、さまざまな犬種の交配で作出された犬種であるため、現在のような直毛のすべすべした被毛ではない個体も多かったようです。
体の大きさも、5kg程度まで大きくなる子もいたようです。
工場や倉庫などに出るねずみを捕獲するほど活動的で小さいことから、労働者階級の人々と暮らしていました。
しかし、見た目の愛らしさと滑らかな被毛の美しさが評判となり、次第に貴族階級の人々にも愛されるようになりました。
1872年にはアメリカに紹介され、1882年にはイギリスのケネルクラブに公認されました。
このヨークシャー・テリアの小さく美しい被毛と活発で明るい性格に魅了された人々の手により、さらに小型化され、現在のヨークシャー・テリアの形が固定されました。
ヨークシャー・テリアが日本に入ってきた時期は第二次大戦前ではありますが、いつ頃のことなのかははっきりと確認できていません。
戦後の高度成長期に、小型犬の人気犬種としてマルチーズとともに室内犬として人気が高まりました。
それ以後、ヨークシャー・テリアは、国内人気犬種ランキングの常連となっています。
ヨークシャー・テリアの特徴
ヨークシャー・テリアの毛色や人気、性質についても詳しくご紹介します。
ヨークシャー・テリアの毛色
ヨークシャー・テリアの毛色は、生まれたときはブラック&タンであるが、成長とともにスチールブルー、ゴールド、シルバーと変化していきます。
被毛は床に届くほどのフルコートがスタンダードで、ショードッグなどは通常、床に届く被毛を紙で束ねています。
しかし、家庭犬として飼育される場合は、サマーカットなどにする場合が多いようです。
ヨークシャー・テリアは、被毛が細いため、毎日のブラッシングは欠かせません。
冬の寒さには弱いため、寒い日のお散歩には服を着せてあげるとよいでしょう。
ヨークシャー・テリアの人気
日本国内では小型犬の人気が高いため、ヨークシャー・テリアの人気はトップになることはなくとも、流行とは関係なく、安定した人気を誇っています。
とても小さい体の犬種ですが、セラピードッグとしても活躍するほど利口で明るい性格であることも人気の理由です。
ヨークシャー・テリア性質
ヨークシャー・テリアは、小さいけれど堂々としており、賢く勇敢です。
ねずみ駆除をするために作出された犬種であるため、負けず嫌いで頑固な「テリア気質」です。
しかし、飼い主さんに対しては、愛情深く忠実であるため、飼い主さんと離れると元気がなくなり、ご飯を食べなくなったりする可愛い面もあります。
ヨークシャー・テリアの健康管理
ヨークシャー・テリアの健康管理についてご紹介します。
ヨークシャー・テリアの寿命
ヨークシャー・テリアの寿命は13歳~16歳であると言われています。
小型犬の中でも、チワワに次ぐ長寿です。
ヨークシャー・テリアは動きの多い犬種ですが、体がとても小さいため、お散歩は1日20分程度で充分です。
室内で飼い主さんと一緒に遊ぶのが好きなので、一緒に遊んであげるだけでも運動量は確保できます。
私の友人のお家のヨーキーは、24歳までの長寿でした。
私も23歳のときに会ったことがあるのですが、目は白内障になっていましたが、食欲もあり元気でした。
ヨークシャー・テリアの罹りやすい病気
ヨークシャー・テリアの罹りやすい病気は、先天性門脈体循環シャントで、殆どが2歳までに発症します。
食欲がなくなったり、ふらつき、嘔吐、下痢などが起こったら、動物病院を受診するようにして下さい。
また、小型犬に多い水頭症、他には尿結石、膝蓋骨脱臼などにも注意が必要です。
出来るだけ、定期的に健康診断を受けさせるようにしましょう。
元々、長寿なため、日常的に健康に留意すれば、長く共に暮らしていける犬種です。
動く宝石・ヨークシャー・テリア 最後に
ヨークシャー・テリアは、人気の小型犬の中でも安定した人気を誇る犬種です。
すべすべした被毛が美しく「動く宝石」と言われています。
小さな体ですが、勇敢で賢く、世界で一番小さな「働く犬」です。
日々、適切な食事を与え、ストレスを与えない程度の運動量に気をつければ、長く共に生活していくことが出来るでしょう。
定期的な健康診断も忘れずに。
負けず嫌いで頑固な一面もありますで、飼い主さんが子犬期から社会性を身に着けさせ、適切なしつけを行うことで、ペットOKのところであれば、どこにでも一緒に連れて行けます。
賢い小型犬なので、初めて犬をお家に迎えられる方にとっても、ヨークシャー・テリアは向いているでしょう。
スタンダードを始め、いろいろなカットを楽しめるのもヨークシャー・テリアの楽しみなところです。
冬は可愛いお洋服を着せてあげられるのも魅力ですね。
以上『わんこ図鑑ーヨークシャー・テリア』でした。
以下の記事でマルチーズについてご紹介していますので、合わせてご覧になってみて下さいね。
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