わんこ図鑑ーゴールデン・レトリバー

いつも笑顔で人懐っこいゴールデン・レトリバー。
日本では、小型犬が人気の中心ですが、ゴールデン・レトリバーは、大型犬の中では、根強い人気を誇ります。
平均的な体型は、体高は54~61cm、体重は24~34kgの大型犬です。

ゴールデン・レトリバーの歴史

伏せをするゴールデン・レトリバー

19世紀中頃に、イギリスの伯爵が、ウェイビー・コーテッドレトリバーニューファンドランドを交配させて生まれた犬の中の長毛の黄色い被毛の犬を購入しました。
その犬がゴールデン・レトリバーの起源であると言われています。
その黄色い長毛の犬をアイリッシュ・セッターブラッドハウンドを交配させるなどして、20世紀前には今の形のゴールデン・レトリバーが誕生しました。

1903年に、英国ケネルクラブに「フラットコートーゴールデン」として初めて登録され、1911年には「ゴールデン又はイエローレトリバー」と呼ばれるようになり、フラットコートーゴールデンとは別犬種として認められました。その数年後にイエローが抜けて「ゴールデン・レトリバー」となりました。

とても、複雑な道程を経て、確立した犬種であると言えます。

ゴールデン・レトリバーの特徴

ゴールデン・レトリバーの子犬

ゴールデン・レトリバーの毛色や人気、性質について詳しくご紹介します。

ゴールデン・レトリバーの毛色

ゴールデン・レトリバーの毛色は、クリーム色からレッド、金色がかった赤茶色など、個体によって様々な毛色があります。
ダブルコートで、やわらかい被毛のアンダーコートとしっかりとした張りのある被毛のオーバーコートの2種類の被毛をもっています。
暑くなるとアンダーコートは換毛期を迎え、寒い時期にはしっかりと体温を保温できるようになっています。

ゴールデン・レトリバーの人気

日本では小型犬が人気なので、ゴールデン・レトリバーの人気ランキングは、全犬種では17位です。
しかし、大型犬の人気ランキングでは、ラブラドール・レトリバーと1位2位を争うほどの大人気です。
親しみやすく穏やかな性格で飼いやすいことも人気の理由です。

ゴールデン・レトリバーの性質

ゴールデン・レトリバーの可愛い子犬

ゴールデン・レトリバーの性格は、賢く穏やかで、人懐っこくフレンドリーであるとされています。
また、ゴールデン・レトリバーは、本来、水鳥猟で活躍した犬種なので、飼い主に従順忠誠心を持ち、共に働くことに喜びを感じる犬種であるとのことです。
そのため、孤独を嫌い、飼い主と常に一緒にいることを好みます。

ゴールデン・レトリバーは、人にだけでなく、犬に対しても、とても友好的で多頭飼育にも適しています。
また、他のレトリバー犬種より、幼さのある性格なので、はしゃいで興奮することも多く、うまくしつけを行えば、子供と遊ばせるのにも適しています。

しかし、ゴールデン・レトリバーも大型犬であることに変わりはないので、小さいお子さんと遊ばせるときには注意も必要です。

大型犬であるゴールデン・レトリバーは、番犬に向いていると思われがちですが、人懐っこさに加えフレンドリーであるため、番犬としてはあまり向いていないとも言われています。

目を細めるゴールデン・レトリバー

ゴールデン・レトリバーとチワワを多頭飼育している私の友人の家に泥棒が入ったのですが、チワワはおそらく警戒して吠えたようで、キャンキャンいう小型犬の鳴き声が近所にも聞こえていたそうですが、ゴールデン・レトリバーの太い声の吠え声は一切しなかったようです。
さらに、警察の方が来られたときも、警察官に纏わりついて遊ぼうとしていたそうですよ。

友人の盗難被害は気の毒ですが、ゴールデン・レトリバーらしいエピソードですね。

ゴールデン・レトリバーの健康

少年に抱っこされるゴールデン・レトリバー

ゴールデン・レトリバーは、悪性リンパ腫やなど、にかかりやすい犬種とされていましたが、現在ではブリーダーの尽力によりそれほど多くは見られなくなってきました。
しかし、体質的には癌にかかりやすい犬種であるため、年に一度は必ず健康診断を受けさせるようにしましょう。

ゴールデン・レトリバーの平均寿命

ゴールデン・レトリバーの平均寿命は、11~13歳くらいであると言われています。
個体差もありますが、大型犬は、平均寿命が短めなんですね。
大型犬は、小型犬に比べ内臓が体に比較して小さいため臓器に掛かる負担が大きく小型犬より寿命が短いとのことです。

適切な食事と運動量の確保、定期健康診断などを行い、できるだけ長く共に暮らしていきたいですね。

ゴールデン・レトリバーの罹りやすい病気

ゴールデン・レトリバーは、もともと人間と共に働く犬種として作出されています。
そのため、室内犬として飼育していると、運動不足による肥満傾向が心配されます。
毎日の散歩や運動は欠かせませんし、食事にも気を配り、肥満犬とならないように注意が必要です。
肥満が進むと皮膚病にもかかりやすくなります。

また、ゴールデン・レトリバーは、耳が垂れているので、定期的な耳掃除が必須です。
垂れた耳の犬種は、ゴールデン・レトリバーに限らず外耳炎になりやすいので、梅雨時など高温多湿な時期は特に念入りに耳のケアを行いましょう。

ゴールデン・レトリバー 最後に

ゴールデン・レトリバーについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

優しく、穏やかで、フレンドリーなゴールデン・レトリバーをお家に迎えたいと思われた方も多いのではないでしょうか。
ゴールデン・レトリバーはとても食いしん坊なので、できるだけ食事量と運動量に気をつけ、肥満犬とならないように気をつければ、とても飼いやすい性質の犬種です。

そして、ゴールデン・レトリバーは、孤独を嫌い、飼い主とともに常に一緒にいたいと思う性格なので、犬好きにはたまらなく可愛い家族の一員となってくれるでしょう。

以下の記事でバーニーズ・マウンテン・ドッグについてご紹介しています。
よろしければ、ご覧になってみてくださいね。

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